痛みを軽減するお産のいろいろ
お産の痛みを軽減する方法には、様々な種類があります。
無痛分娩やソフロロジー、ラマーズ法、そしてヒプノバーシング。
それぞれどんな特徴があって、どんなメリットがあるか、ご存知でしょうか?
今日は無痛分娩、ソフロロジー、ラマーズ法、そしてヒプノバーシング、それぞれのお産について解説していきます。
最後までお読みいただけば、あなたが「これだ!」と思うお産方法がきっと見つかると思います。
楽しんで読み進めてくださいね。
無痛分娩とは?
無痛分娩とは、麻酔を使って陣痛の痛みを和らげながら出産する方法です。
具体的には、硬膜外麻酔と言って脊髄と呼ばれる痛みを伝える神経の近くに麻酔薬を投与し、神経をブロックして痛みを調節しながら行います。
そのため、無痛分娩はどこでもできるわけではありません。
全国で無痛分娩による出産ができる施設は、たったの30%ほどです。
麻酔により、子宮の収縮が弱くなるケースもあるので、分娩時間が長くなることも。
また、陣痛促進剤を使ったり、鉗子分娩や吸引分娩が必要になったりすることがあります。
人によっては麻酔があまり効かなかったり、一部分の痛みはどうしても取れなかったりということもあるそうです。
ラマーズ法とは?
ラマーズ法とは、自然な子宮収縮による出産を目的とした出産方法です。
「ヒッヒッフー」という呼吸法で知られています。
ゆっくりと息を吐くことで緊張がほどけ、痛みから意識をそらせると言われています。
ソフロロジーとは?
ソフロロジーとは、リラックスをした状態での出産を目的にした方法です。
妊娠中からソフロロジー式のエクササイズやイメージトレーニングをすることで、前向きな気持ちで出産に臨めるといわれています。
また、その前向きな気持ちから出産に対する不安や恐怖を減らせるともいわれています。
ヒプノバーシングとは?
ヒプノバーシングは、本来授かっている力で安全で穏やかに、より快適なお産を迎えるための方法です。
ヒプノバーシングの「ヒプノ」は、「ヒプノシス=催眠」からきています。
妊婦さんが催眠状態、つまり深いリラックス状態になることでモルヒネの200倍もの鎮痛作用のある
「エンドルフィン」というホルモンを自ら分泌させて痛みを和らげることができます。
そのため、自己催眠により心を落ち着かせ、時に痛みをほとんど感じることなくお産することができるのです。
無痛分娩は、医療介入により痛みを和らげる方法。
ラマーズ法は呼吸法によって痛みを紛らわす方法。
そして、ソフロロジーやヒプノバーシングは、妊娠中から出産について学んだり、イメージトレーニングをしたりして、お産に対する意識をポジティブに変えていきます。
その結果、お産時の痛みが軽減され、幸せなお産へとつながるのです。
しかし、ソフロロジーとヒプノバーシングは、出産における考え方がそもそも違います。
ソフロロジーは、お産の痛みをどのようにすれば和らげられるかという考えに基づくもの。
それに対してヒプノバーシングは、そもそもお産は痛いものではないので、いかにして本来の能力を最大限に発揮し、痛みの少ない幸せなお産ができるかという視点で考えられたものなのです。
なぜこのような違いが生まれたかというと、ソフロロジーの提唱者が男性の医師であったのに対し、ヒプノバーシングの提唱者は自ら出産を経験している女性であるということ。
お産を実際に経験している女性だからこそ、「本来のお産は痛くない!」と言い切れるんですよね。
さいごに
痛みを緩和させるお産の方法として、
・無痛分娩
・ラマーズ法
・ソフロロジー
・ヒプノバーシング
この4つの違いをまとめました。
無痛分娩は医療介入による痛みの緩和、
ラマーズ法は呼吸法によって痛みを紛らわす方法。
そして、ソフロロジーとヒプノバーシングは、出産前から出産の流れをイメージトレーニングし、エクササイズをしたりリラックス方法を学ぶことで痛みの少ないお産を実現します。
その中でもソフロロジーは男性目線のメソッド、ヒプノバーシングは女性目線で作られたメソッドという違いがあります。
あなたの希望するお産はどんなものですか?
まずは、あなたが望むお産を明確にしてから、どの方法を選ぶのか考えてみて下さいね。