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陣痛はなぜ痛い!?ズバリお答えしましょう。

陣痛は「鼻からメロン」など、その痛みの程を様々な表現で長年言い伝えられてきました。なぜそれほどまでに痛いのでしょう?その明確な答えを聞いた事がある方は実は意外に少ないのではないでしょうか。以下がそのメカニズムです。

怖い ⇨  緊張 ⇨ 痛み  FTPシンドローム

二十世紀初頭のイギリス人産科医であるDr. ディック•リードが提唱したFTP理論です。

 

 

ママに「怖い」という恐れの感情があると体が「緊張」し、呼吸が浅くなります。するとどうなるのでしょうか?

子宮は下記の図にある様に筋肉で構成されています。子宮口は縦の筋肉が収縮することによって開いていく訳なのですが、緊張して子宮口がロックされてしまうと、縦の筋肉ばかりが引っ張られて痛みが生じるわです。ロックしてしまうと分娩が長引く原因になり、結果として医療介入が必要なことへと発展してしまいます。

ヒプノバーシングの講義ではクライアントさんの潜在意識下に積もっている「恐れ」にアプローチし、ヒプノセラピーのテクニックを使ってポジティブなものへと変換していきます。ここが他のラマーズ法やソフロロジーetcと一番大きく違う点です。

ヒプノセラピーとは
  催眠と呼ばれる変性意識状態を利用して潜在意識に働きかけ
  心因性の問題の軽減・解消を図るセラピーです。
  1959年には英国医師会、1958年には米国医師会と米国心理学会が
  有効な治療法と認めています。

どうアプローチしていくかは長くなるので別な機会にブログでアップしていきますね。(日本では催眠=スピリチュアルなものと思われがちですが、ヒプノバーシングで使う催眠は全てエビデンスに基づいた生理学的アプローチです。

 

参考までに子宮は筋肉で出来ていますのでスポーツで使う筋肉と比べてみましょう。

短距離走の選手の場合:

正常な状態で走っているとき、まず足の後ろの筋肉が動き、そのあとに前の筋肉が動きます。この筋肉の動きは、意思に基づき、脳からの指令で行われているのですが、最新の研究からは、意思に関係なく働く自律神経も、筋肉に重大な影響をもたらすことが明らかになっています。緊張や焦りが生じると、自律神経が作用し、筋肉をこわばらせる「反射」という現象を過剰に引き起こしてしまいます。速く走るよう精神的なプレッシャーがかかると、本来交互に動くはずの筋肉が、同時に動き、『逆にスピードダウンしてしまうわけなのです』。 ⇦ 出産に時間がかかってしまうのと同じメカニズムですね。

                   『大事なのは リラーーーーックス』

出産時の『究極の集中』はスポーツ選手の『ゾーン』と同じ

私は大学の頃からハンググライダーという特殊なスポーツを15年近く競技としてやっていた根っからのアスリート(一応元日本代表)である為、スポーツ選手の『ゾーン』という状況を何度も経験した事があります。日頃から

『出産はゾーンと同じかもしれない』

と漠然と思っていたので頭を整理しがてら検証してみました。結果として自分的には大きな発見となりました。

 

■どうすればゾーン体験が出来るのか?

「日常生活の心理学に関して、今世紀最高の研究者」と言われている1970年代にシカゴ大学心理学科の教授だったミハイ・チクセントミハイが提唱した「フロー」という概念を参考にしてみましょう。フローは、ゾーンと同様に究極の集中状態を意味するものです。つまり、自分自身の「心理的エネルギー」が、100%、今取り組んでいる対象へと注がれている状態を表します。
この状態が満たされるためには、以下のような要素が必要となってきます。

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1.自分の能力に対して適切な難易度のものに取り組んでいる
取り組んでいる内容が、自分の能力と照らしあわせて難しすぎず、簡単すぎずであり、全能力を出しきることを要求されるレベルにあること。
そして、それをやり通すことによって、その自分の能力が向上するような難易度であること。

出産において:

出産は特別なことではなく、『自然』で『普通』で『健康』なこと。本能で女性は穏やかに出産する能力があるということを理解した上で出産に向けて呼吸やイメージトレーニングなどの練習をできる限り取り組む。

 

2.対象への自己統制感がある
取り組んでいるものに対して、自分がコントロールができるという感覚、可能性を感じていること。

出産において:

不安そうだった初回のママの表情

3回目あたりから明るくなり、出産が楽しみになって来る(自然である事の大切さと、それが普通で当たり前である事に納得)

最終回では出産日が待ちきれなくなっている(ママとパートナーの2人で行なうエクササイズを通して、互いの信頼を深め、サポートの仕方、受け入れ方等を自然と身に付け、心を開き合い出産に臨みます)

出産がもはやワクワクにしか感じられなくなっている。(パートナーとの不安要素もレッスンのワークで解消している。怖いものはもはや何も無い!)

 

3.直接的なフィードバックがある
取組んでいることに対して、即座に「それは良いか、よくないか」というフィードバックが返ってくること。自分の内面的感覚で良し悪しが即座に分かることがこれに当てはまる。

出産において:

毎日CDを聞き、呼吸やイメージトレーニングをしているうちに自分が「スーッと」深いリラックス状態に入っていくのを実感出来るようになる。日々の呼吸を意識出来るようになる。出産時においてはリラックスして呼吸の流れがスムーズであれば『痛みが少ない、もしくは無い』。やや不快な感覚があったとしても自分のコントロール出来る範囲である。

 

4.集中を妨げる外乱がシャットアウトされている
取組対象以外のことが自分に降り掛かってくることがなく、対象にのみ集中できること。

出産において:

自分が納得した出産環境で赤ちゃんと深〜くリラックスした状態で出産に臨んでいる状況。ヒプノバーシングでは最終的に到達するリラックスレベルは(アルファ→ベータ→シータ→デルタ)まで目標としています。

出産は上記の4要素全てが含まれており、これらの要素が満たされると、自分の「心理的エネルギー」は、よどみなく連続して、100%その対象に注ぎ込まれるようになり、これによりとてつもない集中と、楽しい感覚が生み出されます。

このような状態を「フロー体験」と呼び、この状態にある出産中のママは時間の流れを忘れ、ひたすらそのことに没頭し、得も言われぬ高揚感に包まれます。「フロー体験」をしているとき、人は自分自身の能力を最大限に発揮し、自分にとって最も心理的エネルギーを発揮して取り組むため、そのプロセスを通して、自分の能力そのものと、より複雑なものへと取り組む力が向上し、この繰り返しを行うことによって、自分が成長していき、それが積み上がっていくわけです。

 

アスリートじゃなくても出産でゾーン体験ができるなんて奥が深いですね。

 

一生のうちで何度もないこの貴重な経験を『促進剤』を使ってペースを乱してしまったり『ブスっ』と麻酔を打って終わらせてしまうのは勿体なさすぎると私は思います。

 

ヒプノバーシング レッスンの様子

毎回素敵な笑顔で和やかムードのオーストリア人ご夫妻です。(ご本人の了承を得て写真を掲載させて頂いております)

ヒプノバーシングの日本での認知度がまだまだ低いので、外国の方からのお問い合わせが圧倒的に多いのですが、日本でも自然分娩のスタンダードメソッドになるくらい普及する日を夢見て毎日丁寧にクライアントさんと向き合っております。

 

さて、 ↑ はDaddy’s promise(パパの約束)というスクリプトを

読んでいただいている写真です。いくつか抜粋してご紹介します。

ー君を無条件に愛すると約束するよ
ー君を守ると約束するよ
ー君の健康、知性、そして心を守り、導くと約束するよ。

etc etc

「そんな事言えなーい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、レッスン中に読んで頂きます。しかもご自宅では毎日(^^)

最初は気恥ずかしくて落ち着かないとおっしゃる方も多いのですが、

毎日発していると

『あら不思議』

言っている方も言われている方も当たり前になってくるんですね。

〜〜これが言葉のマジックなんです〜〜

潜在意識にポジティブな言葉を繰り返し落とし込んでいくと

それが事実になるこの魔訶不思議。

 

その逆もありますので日々口にする言葉はとにかく ”BE POSITIVE”